与太話の中のさらに与太話。
本館は http://claudia.oops.jp/oo/ ですよ!
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窓の景色のずっと向こう、通り過ぎてしまった漆色の闇の中に、蠍が燃えているのが見えました。ちらちらと揺れる輝きは、ぱっくりと口を開けた柘榴よりも赤みを帯びていました。
刹那は胸の奥を固く絞られたような痛みを覚えて、たまらず、ああ、と大きく息を吐きました。
「ロックオン、どこまでも一緒に行こう。俺はお前と二人なら、あの蠍のように何度身を焼かれても構わない。」
「ああ、きっと行くよ。」
ロックオンは翡翠の色をした不思議な瞳を揺らめかせながら答えました。そして、景色の一角を指して叫びました。
「あの野原はなんて綺麗なんだろう。父さんも母さんもエイミーもいる。きっとあすこが本当の天上なんだ。」
刹那は目を凝らして見ましたが、ただうすぼんやりと白くけぶっているだけで、それほど美しいとは思えませんでした。一人取り残された心地がして、刹那は何とも云えず寂しさを覚えました。ぼんやりとそちらを眺めていると、白い光はゆっくりと遠ざかっていきました。
「ロックオン、一緒に行こう。」
もう一度云いながら、刹那は隣を振り返りました。ロックオンの姿は影も形もなく、天鵝絨の座席だけが伸びていました。
「ロックオン・ストラトス、」
刹那は鉄砲玉のように立ち上がりました。車内を見回しましたが人っ子一人いません。いてもたってもいられず、刹那は窓を開けて身を乗り出すと、喉も裂けよとばかりに大きな声を上げて泣きました。もう世界中が真っ暗になったように思えました。
『銀河鉄道の夜』の一部を刹ロクに改竄してみた。アレハレの方がよかったかな。
というか宮沢さんごめんなさい……! むしろバイト中にこんなの走り書きして店長ごめんなさい……!
やっぱりこういう文章の方が性に合ってるなあと思いました。スピードが当社比三倍。
でも激しくOOに合わないな!(笑)
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