忍者ブログ
与太話の中のさらに与太話。 本館は http://claudia.oops.jp/oo/ ですよ!
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


新しいパソ子ちゃんが来るまで何もできないので、無駄にFF10のダブルパロを始めてみました。
原作を知らない人も読めるようにはするつもりですが、よたのことなのでいつまで気力が続くのかという不安要素の方がとっても大きい、か、な!
細切れにぽつぽつ投げます。おおらかな気持ちでみたってくだせえ。

PR

 ぱちぱち、と弾ける音がした。
 視界が赤い。赤く、点滅している。
 コックピットという小さな箱の中で、危急を告げるランプが点滅している。

「マリー」

 画面に映った、彼女の顔が歪んでいる。
 あの頃の面影の濃い顔だった。あどけない輪郭は成人のすっきりとしたものに形を変え、身体のラインも女性らしさに溢れている。あの頃の、簡素な衣服を着せられた、男でも女でもない子供の身体は、もうどこにも見当たらない。それでも、あの頃の姿が容易に重なった。

 けれども。
 もうそれは遠い存在なのだと、改めて知る。

「マリー」
『その名を、呼ぶな……ッ』

 彼女が喘ぐ。ヘルメットに覆われ、更には互いの機体とその間の宇宙という何重もの壁に遮られて。
 それでも、その呼吸の一つ一つを、頬に感じた。

「マリー」
『私はマリーではない! 私は、ソーマ・ピーリスだ。超人機関技術研究所出身、地球連邦直属独立治安維持部隊に所属、階級は中尉で――』

 そう、あの子は、自分といつも行動を共にしていたあの少女はもういない。
 硬いものが砕け、捻じ曲げられる音がする。直ぐ傍らに開いた巨大な穴が、それを埋めるように突き出た剥き出しの巨大な刃が、一層深く刺し込まれる。

『――そして、ソーマ・ピーリスわたしを待っている父と、兄がいる!』

 ショートする回線。悲鳴のような音を上げる機体。
 ぱぁん。大きな火花が散った。

『待って、いるんだ……ッ、…アレルヤ……!』

 震える唇は赤かった。
 淡い色の唇。噛み締めすぎて白くなったそれの表面を、破れ流れた赤が彩っている。
 拭おうとして、手は届かないのだと、改めて気づいた。

「そうだね」

 あの少女はいない。自分が誰よりも守りたかったあの少女は、もう、いない。
 けれど。

「そうだね、――ソーマ・ピーリス」
『……ッ』

 その存在が、少女と同じものであるならば。

 

 

「しあわせに」

 

 

 そして、白い閃光が奔った。


 



うっかりトランザムで#3を見たらこんなんができあがりました。駄目だよ自分、勉強しなきゃ!
兄貴至上は当然なんですが、基本的にNCも大好きです。リヒクリさじルイにはぜひもっといちゃいちゃしてほしかった。さじルイ、がんばれ……!
でも、あれだよね。二期になってようやくロマンスのかほりがしなくもなくなってきたけど、基本的にOOって恋愛要素は薄い。刹マリもロクフェルもアレソマもセルソマも、みんな憧れとか兄弟とか親子とかそんな感じです。その辺りの甘ったるくならない加減が本当に大好き。

 自己犠牲ってのは最悪の自己満足のひとつだ。
 それは救助側の人間を確実に負傷、まあ大概は死なせるし、助けられた人間の心には一生消えない傷を残す。治りの恐ろしく遅い、下手すりゃ永遠に治らない傷だ。何も知らない無神経な奴等の指先がちょっと掠めただけでぱっくり開いて、ヘモグロビンやらなんやらの混じった体液が壊れた蛇口みてえにどばどば流れやがる。いやまあ比喩な訳だが、それにしてもまともな止血すらできねえ分、こちらの方が遥かに性質が悪い。
 そんなわけで、自己犠牲ってのは最ッ低に自己中な人間のすることだ。
 だってお前考えてもみろよ、結婚式を前日に控えた花婿が目の前で道路に飛び出したガキ庇って死んだりでもしたら、残された花嫁はどうなるんだ? そりゃあそれじゃあガキを見殺しにしていいのかってことになるが、それなら幸せの絶頂直前で奈落に突き落とされた花嫁はどうでもいいのかって話だ。いい訳ねえだろ、これから二人で家族になって支え合って生きていこうガキは何人家は庭をでかめに、なんて話してる時に肝心の相手が世界の何処を探してもいなくなっちまうんだぜ。ホント最悪だよこの花婿生き返ってもう一遍死んじまえ。嫁さんに殴られんのも忘れんなよ、あとは親兄弟に友人一同ああもう通りすがりの奴だって参加して構わねえよこんな馬鹿野郎、

「でもあなたは子供を庇うんでしょう?」

 当たり前だろ、だって放っておける訳ねえじゃねえか。






 その行動がどうしようもないエゴだと知っていて、それでも本能とでもいうべき反射に従う人。すまないとは思うけど後悔はしない、すべての行動原理は結局はやさしさでできています。よたの中の兄貴はこんなイメージ。 最近兄貴語りしかしてないなあ。
 二期が近付いてきたせいで非常に動揺しております。ロックオンはいるのにあのひとはいないんだ。うわーん。


「アレルヤ、絶対に手を離すなよ!」
「何でもいい、早く噛ませるモン持ってこい! また舌噛み切るぞ!」
「銃器も刃物も全部外に捨てろ! 奪われたら洒落にならん!」
「気づいてロックオン、貴方は救出されたの、もう捕虜じゃないのよ……!」

その眼に一筋の光も見えないのは、きっと視力を薬に奪われた所為。
呼びかけに笑って応えないのは、きっと聴力も薬に奪われた所為。
無事なはずの声帯が微かな苦鳴さえ漏らさないのは、きっと少し気が動転している所為。

なら、その手が、その歯が、その全てが、
彼自身を消そうとするのは、何の所為?


(しらない)
(おれはしらない)

(こんなおまえを おれはしらない)


 




捕虜ネタ。ネタリストに随分前からあるのに未だに完成しないのでムシャクシャしてやった。今では反省している。
一言も話さず可能な限り情報を残さず速やかに自決するのがよたの中の兄貴像。兵士としては賞賛すべきでも、人間としてはどうなのか。

潜ると宣言したその翌日にこうして立て続けにブログ更新してるよたですこんばんは。いい加減我慢弱い。
地元の花火大会が近づいてきたので、浴衣を買ってきました。これで四着目。ちょっと多い。
葡萄の絽に燕と柳の描かれた、見るからに涼しげな一品で、ものの五秒で決めました。衝動買いとは言わないで。
本当は地は黒がよかったのですが、生憎その色しかありませんでしたー……。でもいいんだ、気に入ってるから。
さあ、今年は何回着れるかな。

続きは拍手お返事です! 励みになります、ありがたやありがたや。


「寝ないのか」
「ちょっと目ェ冴えてるだけだって。お前は寝れるなら寝とけよ、明日も早いんだからな」

小さく笑って、黒革の手袋が頭を撫でる。
気づかないと思っているのだろうか。

(闇に埋め尽くされた洗面所で死角の生まれないように背を隅に預けて銃把は握られたまま横になることもなく途切れない意識は常に扉と換気口に向けられ辛うじて得る微睡みすらささやかな風の悪戯に打ち払う決して安息を受け付けない姿に)

まだ気づかれていないと思っているのだろうか、この男は。






兄貴は自分の縄張り内でかつ一緒にいるのが気を許した相手じゃないと眠れない妄想
どっちか片方がアウトでもダメだからホテル待機の時とかは寝た振りして実はずっと起きてるんだぜ妄想
エグゼクティブ・スイートとかオーナー一族専用フロアとかに泊まってるのにみんな寝静まると暗い洗面所の中で息潜めてるんだぜ妄想

もう名実共にマイスターなのに時々裏家業の顔がポロリする瞬間とかたまらん。
テロ後で兄貴が初めてちゃんと眠ったのはCBに入った後だといい。イアンの部屋とかあたりで遅くまで話し込んでる内に撃沈しちゃってイアンがしゃーねーなとか苦笑しながら毛布かけてくれて朝になって「嘘俺寝てたの?!」みたいな衝撃がずががーんと!
別にCB関係者全員に対してじゃないけど(つーか同じ施設内の人間にしか会ってないだろうけど)、トレミーのみんなはもう家族扱いだから。イアンなんておやっさんだから。初めて緊張が抜けた瞬間、みたいな。
それまでは○年間うとうと程度で過ごしてるといいよ。あ、あと気絶するまであはんうふんされると寝れるからって理由でウリやるのもいいと思うよ! 具合がよかろうがよくなかろうが気絶できりゃオッケーつーかセックスって寝る手段じゃねえの?みたいな、そんな荒んだ感じも大好物^^^^^^

書きかけのまま放置した文章が十超えててびっくり。
全部書けるかな! 今PCの電源さえ入れるの億劫なぐらい大変なんだ!


[1] [2
  HOME   : Next  »
プロフィール
HN:
よた
HP:
性別:
女性
自己紹介:
綺麗なお兄さんが大好きです。
おかんだと更にもえます。
最新コメント
最新トラックバック
忍者ブログ [PR]